マーケティング系の職業
Webマーケティング
Webマーケティングは、Webを利用してマーケティングを行う仕事で、Webマーケターとも呼ばれます。Webサイト(ホームページやブログなど)のユーザーの流入経路、離脱率、回遊率等をデータから分析し、検証、改善を行うことでWebサイトの登録者数やPV(Page View/ページ閲覧)数の増加を図ります。また近年ではソーシャルメディアマーケティングが主流になったことで、SNSを利用してユーザーとの接点を作ってより多くの人に知られる機会を創造し、満足度を高めるための戦略を練ることも重要になってきています。マーケティングに関する総合的な知識に加え、Web特有の性質についての知識・知見も必要になる仕事です。
Webマーケティングの具体的な手法としては、「Webコンテンツ制作」、「Webサイトや動画チャンネル等のSEO(Search Engine Optimization/検索エンジン最適化)」「SNSの運用」、「ランディングページ(広告のリンク先になるページ)制作」、「データ分析」、「広告管理(リスティング広告・ディスプレイ広告・リターゲティング広告・アフィリエイト広告等)」、「CRM管理(顧客満足管理)」等が挙げられます。Googleアナリティクス等を利用してデータ分析を行うことが基本となりますが、Webマーケティングの多様化に伴い、新しい手法やツールを受け入れる柔軟さが求められる傾向が強くなっています。
マーケティング・営業企画
マーケティング・営業企画は、マーケットを分析して戦略的に商品・サービスを売る仕組みを作る仕事です。市場調査や商品・サービスのプロモーションを行うプロフェッショナルとして、売上アップや企業のイメージアップを図ります。具体的な業務内容は、「リサーチ・分析」を筆頭に、「ブランディング」、「商品・サービスの開発」、「企画」、「設計」、「広告宣伝」、「広報」、「価格設定」、「営業・顧客の管理」等を総合的に行います。所属先は、企業のマーケティング部や営業企画部、調査専門会社等が一般的です。仕事の専門性が高く、ビジネスパーソンとして成長できるというメリットがあります。
マーケティングは、「製品戦略(Product)」、「宣伝広告コミュニケーション(Promotion)」、「価格(Price)」、「流通(Place)」の4Pを基本として戦略的にアプローチしていきます。これらはマーケティングの4Pといい、マーケティングミックスとも呼ばれます。
また、市場・競合・自社について分析し、戦略策定することを「3C分析」といいます。マーケットは時代の流れと共に流動的に変化するため、マーケティング・営業企画は、日常的に社会的なトレンドや世の中の興味・関心等にアンテナを張り、最適な手法を取るための情報収集を行う必要があります。業務内容が多岐に渡っており、向上心を持って粘り強く取り組む必要がありますが、企業の経営状態に影響するやりがいの大きな仕事です。
広報・広告宣伝・PR
広報・広告宣伝・PRは、商品・サービスや企業の経営情報等を消費者や株主、取引先、従業員などいわゆるステークホルダー(利害関係者)へ伝える職種と言えます。広報・PRは、一般的には宣伝費を使わずに情報を発信します。広報の主な業務は、プレスリリースの作成、メディアとの関係構築や取材対応、自社メディア制作、危機管理や不祥事への対応、社内報作成などです。一方、PRは市場調査・分析、PR戦略の立案・実行、効果検証を行う職種で、ステークホルダーとの良好な関係性を構築するための戦略的活動全般を含み、広報や広告宣伝の業務は本来その一部といった位置づけです。しかし、日本では広報とPRは、ほぼ同じ職種として扱われている傾向があります。
広告宣伝は、テレビ、新聞、雑誌、ラジオの4大マスメディアやWebメディア等さまざまな広告枠に費用を支払い、広告を掲載することが主な業務です。一般的に広告出稿は広告枠を販売する企業や広告代理店に依頼し、広告代理店や制作会社が広告の制作(クリエイティブ)を行います。また、その他の販売促進活動、例えばイベント企画、サンプル商品の無料配布、フリーペーパー作成など消費者へのリーチのためのさまざまな施策の企画・実施も担当します。広報・PRと広告宣伝の仕事にはこのような違いはありますが、企業規模や方針によって同じ部署や担当者が兼ねていることもまれではありません。また、PRは事業会社の広報部署の他、マーケティング関連部署やPR戦略のコンサルティングが専業の会社(PR会社)に活躍の場があります。
アクセス解析・データサイエンティスト
アクセス解析・データサイエンティストは、さまざまなデータを経営資源として活用するために必要とされる職種です。どちらもデータ収集や加工、分析を行いますが、アクセス解析はWeb上のデータを使用するのに対し、データサイエンティストが扱うデータはWebに限定されません。そのため、アクセス解析はWebマーケティング担当者(Webマーケターと呼ばれることもある)が担うことが一般的ですが、膨大なデータ解析を必要とする場合や未整理のデータを扱う場合などはデータサイエンティストが活躍します。現在、データサイエンティストの所属先は、データを大量に保有しているWeb系企業や顧客向けの解析ソフト開発などを行う企業が多い傾向にあります。
データサイエンティストの具体的な業務は、主に分析環境の構築・運用、分析・レポート作成です。分析環境の構築・運用とは、業務システムのログ、SNSやWebサイトのデータなどを収集し、蓄積や運用できるようにする仕組みを作ることです。例えば、データを集めるプログラム作成や収集したデータのフォーマットの統一、データを保管するデータベースを構築するといった業務です。その分析環境基盤を利用して集めたデータをさまざまなアプローチで分析し、課題発見や解決策を提言する、またはビジネス上の判断に使えるように指標化するといったレポーティングを行います。
一方、アクセス解析はWebサイトやSNSなど「Web上のサービス」の流入数、流入経路、コンバージョン率などを調べて、それらのサービスのパフォーマンス評価をすることです。Googleアナリティクス等の解析ツールを使用するような場合は、Webマーケティングの業務範囲であることが多いでしょう。
企画職
企画職は、 担当領域の課題解決を目指して、マーケティングを行い、企画を立案する仕事 を担当しています。代表的な企画職には、商品企画、宣伝・広告企画、営業企画があります。市場や消費者ニーズの動向などを分析し、結果を基に自社製品・サービスの開発や広告宣伝、営業活動での目標達成のためのアイデアを出し、形にしていきます。
所属する部署によって企画対象は異なりますが、企画立案、実行、検証、改善とPDCAを回していくという点では共通しています。
■商品企画・・・新しい商品を世に出すこと、または既存商品の改良を行う。
■宣伝・広告企画・・・商品・サービスの販売促進や認知度アップを目指してさまざまな施策を行う。
■営業企画・・・営業戦略の立案や販促ツールの制作などを行って営業担当者をサポートする。
これらの企画職は、企画立案の前に市場調査や消費者分析などさまざまなマーケティング活動を実施するため、企業によってマーケティング職とみなされることもあります。また、マーケティング専門会社やコンサルティング会社などで、案件によってマーケティング調査・分析だけではなく企画立案までを行うことがあります。
このように企画職は、所属する企業や担当領域によって求められるスキルや知識がかなり異なるため、求人内容はしっかりと確認しましょう。




